四国カルスト~維新の門~岩間沈下橋~宿毛。高知の道路事情の過酷さを痛感した一日[愛媛・高知グルッとドライブ旅行記2日目]

愛媛・高知グルッとドライブ旅行記の2日目です。

1日目はこちら

https://www.sodateru-blog.com/entry/201707shikoku01/

 

2日目は松山市の義両親宅から、四国カルストを経由して高知県に入り、梼原や四万十川の沈下橋を見ながら妻の母方の祖母が暮らす宿毛市へ。

そして祖母宅で夕食後、僕たち夫婦は足摺岬の足摺テルメというホテルへ行って宿泊するというルートです。

 

松山から宇和島までは高速道路が通っているので、高速を使えば松山から宿毛までは2時間半ほどで行くことができるのですが、今回は皆でのドライブ旅行を楽しむということで、四国カルストを経由していくことになりました。

 

この日のドライブは、細い山道など悪路を長時間走ったので、すごく疲れましたし、高知の田舎のほうの交通事情の悪さというのも痛感しました。

 

それではさっそく、「愛媛・高知グルッとドライブ旅行記」その2です。

この記事の内容

四国カルストへ

松山の自宅で豪華な朝ごはんを食べてから、9時過ぎに2台の車に分かれて出発。

四国カルストに向かいます。

四国カルストは、愛媛県と高知県の県境にあるカルスト台地で、標高は約1400メートル。

 

ガイドブックを見たら、広々とした雄大な光景が広がる牧場風景で、観光客も多そうなので、行きやすい場所を想像していたけど甘かった。

車一台やっと通れるくらいのくねくねした山道がずっと続くので、運転にはかなり気をつかいます。

対向車が少ないのが幸いでしたが、車の運転に慣れていない人や土地勘がない人が行くのは結構大変です。

車の運転に慣れていない人や土地勘がない人は、夜間や荒天時のドライブはやめておいた方がいいと思います。

 

そんな道を走ってなんとかたどり着いた四国カルストがこちら。

天気が良ければ四国山脈を一望できる絶景らしいのですが、残念ながらこの日は霧がかかっていて景色はほとんど見えませんでした。

眺めはあまり楽しめませんでしたが、牛はたくさんいますし、ゴツゴツした石灰岩があちこちにある不思議な光景を楽しむことができました。

 

▲牧場のソフトクリーム。

 

▲愛媛県と高知県の県境(姫鶴荘の裏手)。

 

梼原・維新の門

四国カルストをあとにして次に向かったのは、四国カルストを高知県側に少し下った場所にある梼原町にある維新の門という銅像。

幕末の梼原に縁のある8人の人物、坂本龍馬、沢村惣之丞、掛橋和泉、吉村寅太郎、那須信吾、那須俊平、中平龍之介、前田繁馬の銅像です。

すごく躍動感のある素晴らしい像です。

 

ここに寄ったのは僕のリクエストです。

梼原町は幕末の歴史が好きな人にはすごく興味深い町で、那須信吾、那須俊平、吉村寅太郎、掛橋和泉など、幕末に散った志士たちを輩出した場所なのです。

また、坂本龍馬をはじめとした土佐を脱藩した志士たちが通るルートが梼原を抜けて伊予の大洲に行くルートだったんですね。

ちなみに脱藩したあとの目的地は尊王攘夷派を支援していた下関の豪商・白石正一郎邸です。

脱藩のルートに梼原を選んだのにはちゃんと理由があって、当時の梼原村に尊皇攘夷の気風が漂っていたからなんですね。

実際に行ってみて梼原という町が山深いところにあることに驚いたのですが、そういう場所だからこそ、土佐の城下からは独立した感覚があったのかもしれないですね。

司馬遼太郎の『街道をゆく 27 因幡・伯耆のみち、檮原街道』によると、梼原の関所の門番は脱藩する志士たちを見て見ぬふりをしていたのだとか。

 

坂本龍馬と沢村惣之丞が土佐を脱藩するときは、那須俊平・信吾父子の案内がありました。

この像はまさにそのシーンですね。

先導する那須俊平、真ん中が坂本龍馬です。

 

こちらは天誅組の変をイメージしたシーンです。

後ろで指示を出している吉村寅太郎、先頭を走っているのが那須信吾です。

 

▲この銅像の8人すべてが志半ばで倒れていますし、しかも那須俊平を除くと皆30歳前後で死んでいるんですよね。

幕末というのは凄まじい時代です。

 

梼原町の三嶋神社や、司馬遼太郎が万里の長城に匹敵する構造物だと言った千枚田も見てみたかったのですが、今回は時間がなかったのでパスします。

鬼北町の道の駅日吉夢産地

次に向かうのは四万十川に掛かる岩間沈下橋。

梼原から向かうのですが、このあたりは愛媛県と高知県の県境が入り組んでいて、途中また愛媛県に入ってしまっていたりします。

そんな道の途中で寄ったのが、愛媛県鬼北町の道の駅日吉夢産地。

この道の駅、駐車場に入ってびっくりするのがこの像。

▲柚鬼媛

妙にリアルで巨大フィギュアのような感じなのですが、実はこれ、フィギュアで有名な海洋堂が制作したものらしいです。

鬼北(きほく)町は、全国で唯一「鬼」という文字がつく自治体だということで、鬼で町おこしをしようとしているのですね。

 

道の駅で売られている商品はごく普通の農産品など。

▲力強く生き生きとした野菜。

▲パンが美味しかった。

 

四万十川の岩間沈下橋

次に向かったのは四万十川に掛かる沈下橋のひとつ、岩間沈下橋。

岩間沈下橋は、周囲の山々を背景にした風景が美しいことからか、四万十川の沈下橋を代表してポスターなどにもよく使われています。

 

沈下橋とは、増水時に流されないようにわざと低く設置して欄干なども設けていない橋のこと。

増水時は水の下に沈むようにできているそうです。

 

僕は沈下橋を見るのは初めて。

車で道路を下の方に降りていって、カーブを曲がるといきなり橋が現れます。

車一台通るのがギリギリな幅の橋を慎重に渡ります。

普通これくらいの幅をまっすぐ進むのはなんでもないはずなのですが、一歩間違えば転落するかもしれないという緊張感で、渡るときはやっぱり怖かったですね。

 

岩間沈下橋は観光客が多くて、橋の上を通る人や車が多かったので、静かな雰囲気の沈下橋を見たいという人は、別の場所を探したほうがいいかもしれないです。

宿毛で皿鉢料理

沈下橋を見たあとは、宿毛市にある妻の母方の祖母宅を目指します。

おばあちゃんの家は静かな海の近くにある家でした。

そして、おばあちゃんの家で用意してくれていたのが皿鉢(さわち)料理。

高知の宴会といえば皿鉢料理だということは知っていましたが、見るのも食べるのも初めて。

これが皿鉢料理です。

皿鉢料理って魚介系の料理がお皿に盛り付けられているというイメージがあったのですが、普通のお惣菜のようなものもあるんですね。

とっても美味しかったです。

 

足摺テルメ

宿毛で皿鉢料理を食べたあとは、義両親と義弟は宿毛に宿泊。

僕たち夫婦は足摺岬の足摺テルメというホテルに宿泊するということで、足摺岬方面に向かいます。

あたりがもう暗くなっていたので、この足摺岬へのドライブも大変でした。

四国カルストのあたりとは違って2車線のちゃんとした道路ではあるんですが、とにかく真っ暗なんですよね。

土地勘もないので、結構不安なドライブでした。

 

それでもなんとか足摺テルメに到着。

足摺テルメにはライブラリーラウンジがあるのですが、そこではゆずワインなどを自由に飲むことができるようになっています。

部屋についたらワインを一杯飲んで一休み。

ツインの部屋はこんな感じ。

足摺テルメの大浴場は温泉で、弘法大師空海も浸かったというラドンの湯。

この日は慣れない道を長時間運転してかなり疲れていたのか、温泉に浸かって部屋に戻ったらすぐに爆睡してしまいました。

 

愛媛・高知グルッとドライブ旅行の2日目はこんな感じ。

3日目に続きます。

 

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