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味噌汁の塩分は血圧には関係ない?『高血圧ならみそ汁を飲みなさい!』【書評】

投稿日:2016年6月22日
更新日:

健康診断の結果が出てから、健康のことを考えて、高血圧やダイエットについての健康本を読み漁っています。

今回紹介するのは、共立女子大学の上原誉志夫教授が書いた、『高血圧ならみそ汁を飲みなさい!』という本。

高血圧ならみそ汁を飲みなさい!
by カエレバ

帯には、「みそ汁はあまりにも誤解されている」「みそ汁は塩分過多の原因じゃない!」というメッセージ。

タイトルと帯で結論を言ってしまっていますが、この本には「味噌汁は高血圧の原因にはならず、むしろ良いものだ」という内容の主張が書かれています。
日本人は食塩の摂取量が多いと言われています。

日本独自の調味料として、高血圧にとっての悪者にされがちなのが味噌と醤油ですが、味噌が実は高血圧の原因にならないというのはどういうことなのでしょうか。

日本人は食塩感受性が強い

まず、初めて知ったのですが、そもそも食塩摂取によって血圧が上がりやすいタイプの人と、食塩を摂取しても血圧が上がりにくいタイプの人がいるそうです。

この2つのタイプを、食塩感受性食塩抵抗性といい、日本人は圧倒的に食塩感受性が強いタイプが多いそうです。

つまり、食塩を摂取することによって、血圧が上がりやすいタイプが多いということですね。

だからこそ食事のメニューから味噌汁を減らしたりして、食塩摂取量を控えた方がいいと思いきや、そうではないようです。

塩分摂取で血圧が上がる原理は、血糖値が上がる原理と似ている?

単純に塩分を控えるということもいいのかも知れませんが、それだと食事の満足度が下がり、ストレスが増えることにもつながりますし、そういう食事をずっと続けられる人は多くありません。

むしろ、適量の塩分を摂って、しっかり排泄するということを意識したほうがいいと本書では言っています。

実験では、同じ塩分量の食事でも、野菜中心のメニューと、肉類中心のメニューでは、食後の血圧の上昇値が異なったそうです。

肉中心のメニューでは、塩分は身体に吸収されて血圧が上昇したのに対し、野菜中心のメニューでは、塩分は腎臓から排泄されて、血圧はあまり上昇しなかったということなのです。

これを読んで、塩分摂取による血圧上昇の原理は「食べる順ダイエット」と一緒だなと思いました。

食べる順ダイエットは、野菜など食物繊維が豊富な食べ物を先に食べることで、食後の血糖値の上昇を緩やかにするというもの。

やはり食事の組み合わせって大事なんですね。

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味噌には腎臓から食塩を排泄しやすくする成分が含まれている

野菜と一緒に食塩を摂ることで、腎臓の排泄機能を促すということですが、味噌にも、腎臓の働きを活性化して食塩を排泄しやすくなるという成分が含まれているそうです。

具体的に、味噌に含まれるどの成分が、腎臓の働きを活性化するのかは特定されていないそうですが、発酵した大豆の成分が、腎臓からの食塩排泄を促すのではないかと本書には書かれています。

発酵した大豆といえば、味噌と納豆ですよね。

納豆も高血圧に良い食材とされているので、発酵した大豆のパワーはすごいと思います。

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味噌汁で食事の満足度アップ!

味噌汁を食事に取り入れる効果として、食事の満足度を上げるということも書かれていました。

全体的に薄味な味気ない食事だと、食事の満足度が下がりますが、しっかりと味のついた味噌汁がメニューにあることで、他のおかずの塩味を控えめにしても、満足度はあまり下がらないということです。

それに、食事の満足度が下がると、高齢者などは食欲がなくなり、栄養失調になる場合もあるそうです。

そう考えると、味噌汁で満足度の高い食事にすることは大事ですね。

 

以上、『高血圧ならみそ汁を飲みなさい!』の紹介でした。

全体にわたって、味噌を褒めすぎているような気もしますので、少し疑ってかかって、味噌汁を飲むにしても飲み過ぎずに適量がいいと思いますし、同じ大豆を原料にした醤油については書かれておらず、醤油と高血圧の関係はどうなんだろうとも思いますが、日本で古来から食べられていた食材である味噌が身体に悪いわけはないと思いますので、適量の味噌を食卓に取り入れて、味噌汁をなるべく飲むようにしていきたいです。

高血圧ならみそ汁を飲みなさい!
by カエレバ

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