【初心者OK】あずさとかいじの違いを完全解説!停車駅・料金・自由席の選び方まで丸わかり

あずさとかいじの違い

旅行や出張で中央線特急を利用しようと思ったとき、「あずさとかいじの違いって何?」と疑問に感じたことはありませんか?
どちらも新宿を出発する列車ですが、停車駅や行き先、車両の設備、さらには自由席の有無や料金まで、意外と違いがあるんです。
パッと見た見た目はほぼ同じでも、実際に乗ってみると選び方で快適さや利便性が変わることも少なくありません。

この記事では、「あずさとかいじの違い」を知りたい方に向けて、それぞれの特長をわかりやすく整理しました。
旅行や通勤、観光、さらにはお得なきっぷを検討している方にも役立つ内容になっています。

それぞれの違いを明確に理解すれば、自分の目的に合った列車が選びやすくなります。
初めて利用する方でも安心して読めるよう、丁寧に解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むとわかること

  • あずさとかいじの主な違い(停車駅・運行エリア)
  • 車両や設備、見た目のポイント
  • 自由席の有無と座席の選び方
  • 料金やお得な乗り方の比較ポイント

あずさとかいじの違いを徹底比較!

あずさとかいじの違いを徹底比較
  • 停車駅の違いを区間ごとに解説
  • 所要時間の違いはどれくらい?
  • 車両の違いとE353系の特徴
  • 自由席の有無と座席の種類
  • 見た目の違い(車体・ロゴ・表示)
  • 混雑しやすい時間帯や曜日は?

停車駅の違いを区間ごとに解説

特急あずさとかいじの違いの中でも、もっとも重要なポイントのひとつが「停車駅の違い」です。
両者は共に新宿駅を出発しますが、向かう先や途中で停まる駅に違いがあります。

まず、特急かいじは主に山梨県の甲府までを運行する列車です。
途中の駅には、立川・八王子・大月といった主要駅のほか、塩山、山梨市、石和温泉などの観光地をカバーしています。
つまり、山梨県内の駅に細かく停車する傾向があります。

一方、特急あずさは長野県の松本駅方面へ向かう長距離の特急列車です。
そのため、新宿〜甲府間ではかいじよりも停車駅が少なく、新宿・立川・八王子・甲府のみ、またはさらに絞られた駅にしか停まらない便もあります。
甲府以降は、韮崎・小淵沢・茅野・上諏訪・塩尻などを経由して松本方面へ進んでいきます。

さらに、あずさは一部の列車が千葉・東京方面から発着するルートもあるため、船橋や錦糸町などにも停まる場合があります。
これに対して、かいじは東京駅からの発着があるものの、本数は限定的です。

つまり、新宿〜甲府間では「かいじの方が停車駅が多く、地元密着型」、一方で「松本方面へ行くならあずさ一択」という位置づけになります。
自分の目的地がどちらに近いかで、選ぶ列車が変わってくるでしょう。

所要時間の違いはどれくらい?

特急あずさとかいじは、同じ新宿駅を出発しても到着時間には差があります。
特に、新宿から甲府までの区間において、あずさの方がやや速い傾向があります。

具体的には、新宿から甲府までの所要時間は、あずさが約1時間26分、かいじが約1時間35分程度となっています。
この9分ほどの差は、停車駅の数によって生まれます。
前述の通り、かいじは途中で多くの駅に停車するため、そのぶん時間がかかる仕組みです。

ただし、松本まで行く場合は、そもそもかいじは運行していないため、選択肢はあずさのみとなります。
また、あずさの中でも「臨時列車」や「一部停車便」によっては、所要時間が若干前後することもあります。

通勤や日帰り観光で時間を重視する場合は、あずさの利用がやや有利と言えるでしょう。
ただし、10分程度の違いであれば、目的地へのアクセスや乗り換えの利便性を重視して選ぶのも賢い方法です。

車両の違いとE353系の特徴

あずさとかいじの車両は、基本的に同じ「E353系」という最新型の特急車両を使用しています。
この車両は、快適性と安全性を両立させた、中央本線の特急に特化した設計となっています。

E353系の最大の特徴は、全車両にコンセントが備え付けられている点です。
窓側席だけでなく一部の通路側にも電源があり、スマホやパソコンの充電が可能です。
また、Wi-Fiサービス(JR-EAST FREE Wi-Fi)も提供されているため、ビジネス利用にも適しています。

シートは柔らかすぎず、しっかりとした座り心地で長時間の乗車にも適しています。
グリーン車(9号車)はより広いシートと上質な内装が特徴で、快適な移動を求める人に好まれています。

一方、臨時列車などでは旧型のE257系が使われることもあります。
この場合、全席にコンセントがない、座席がやや古め、といった違いがあるため注意が必要です。

つまり、車両そのものに違いは基本的にありませんが、列車の種別やタイミングによって設備の差が出ることがあります。
旅行時や繁忙期には、乗る列車の型番や車両情報を事前に確認しておくと安心です。

自由席の有無と座席の種類

特急あずさとかいじでは、座席の種類にやや違いがあります。
とくに「自由席があるかどうか」は、両者を比較する上で重要なポイントです。

まず、特急あずさは「全席指定席制」です。
つまり、乗車前に必ず座席を確保してから乗る必要があります。
ただし、「座席未指定券」というチケットを購入することで、空席があれば座ることができる柔軟なシステムも用意されています。
このときは座席上のランプの色で空席状況を確認しながら利用します。

一方、特急かいじは自由席車両が設定されている便もあります。
特に短距離利用や急な乗車時には、自由席の存在が便利です。
ただし、混雑時は立って乗る可能性もあるため、快適さを求めるなら指定席を選ぶのがおすすめです。

なお、どちらの列車でも、指定席特急券と座席未指定券の料金は同じです。
そのため、座れる確率を高めたい方は事前に指定席を確保するほうが安心でしょう。

見た目の違い(車体・ロゴ・表示)

あずさとかいじは同じE353系車両を使用しているため、基本的には車体そのものに大きな違いはありません。
ただし、行き先表示や運行番号、車両の側面にある「列車名」の表示部分などにわずかな違いがあります。

例えば、列車の前面や側面に表示されるLEDスクリーンには「あずさ」や「かいじ」といった名称が明確に表示されています。
目的地や列車種別も同時に表示されるため、駅のホームでどちらに乗るべきかを確認する手がかりになります。

また、乗車口の上に貼られているステッカーなども微妙に異なります。
とはいえ、全体的に同じデザインと配色(白と青を基調としたスタイリッシュな外観)で統一されているため、見た目だけでは区別がつきにくいのが実情です。

このような事情から、小さなお子さんや鉄道に詳しくない方は混乱しやすいかもしれません。
乗車の際には、車体のLED表示や駅の案内掲示をしっかり確認しておくことをおすすめします。

混雑しやすい時間帯や曜日は?

あずさとかいじは、どちらも多くの利用者がいる特急列車ですが、混雑しやすい時間帯や曜日には傾向があります。
特に注意が必要なのは、平日の朝と夕方、そして土日祝日や大型連休中です。

通勤・通学の需要が集中するのは平日の朝7〜9時、夕方17〜19時ごろです。
この時間帯は、特に八王子・立川・新宿方面の利用者が多く、かいじの自由席は満席になりやすい傾向があります。

また、あずさは観光需要が高いため、土日祝日や行楽シーズンになると予約が取りづらくなります。
特に春の桜、夏の避暑地、秋の紅葉、冬のスキーシーズンには、松本や白馬方面へ向かう列車が大変混雑します。

一方、平日昼間の便であれば、比較的すいていることが多く、座席未指定券でも座れる可能性が高まります。

もし快適に移動したいのであれば、出発時間をずらすか、早めに指定席を予約しておくのが得策です。
また、えきねっとの事前予約を活用することで、希望の席を取りやすくなります。

あずさとかいじの違いで選ぶポイント

あずさとかいじの違いで選ぶポイント
  • 料金の違いはあるのか徹底検証
  • 通勤・通学に便利なのはどっち?
  • 観光におすすめなのはどちら?
  • 運行本数・時間帯の違いとは
  • 予約の取りやすさやえきねっとの使い方
  • 割引きっぷやお得な購入方法まとめ

料金の違いはあるのか徹底検証

特急あずさとかいじは、運行距離や設備が似ているため「料金に差があるのでは?」と疑問に感じる方も多いかもしれません。
しかし、基本的な運賃・特急料金については、両者に明確な違いはありません。

両列車ともに、JR東日本の料金体系に基づいており、乗車区間の距離に応じて計算されます。
例えば、新宿〜甲府間の料金は、大人で3,890円(運賃+特急料金)と統一されており、あずさでもかいじでも同額です。
指定席特急券と座席未指定券も、同じ価格で提供されています。

ただし、車両によっては「グリーン車」を利用することができ、この場合は追加料金が必要になります。
例えば新宿〜松本間のグリーン料金は2,800円前後が目安です。
また、車内で特急券を購入する場合は260円の追加料金が発生しますので、事前購入の方が経済的です。

このように、あずさとかいじで料金に明確な差はないものの、乗車方法や座席のグレード、購入タイミングによって金額に違いが出ることはあります。
事前にえきねっとを活用することで、無駄な出費を抑えることができます。

通勤・通学に便利なのはどっち?

日常の足として特急を使いたい場合、「通勤や通学に向いているのはどちらか」が気になるところです。
この場合、かいじの方が実用的な選択肢となるケースが多いです。

特急かいじは、新宿〜甲府間を中心に停車駅が多く、地域密着型のダイヤが特徴です。
とくに石和温泉・山梨市・塩山など、通勤圏にある駅に細かく停車するため、地元の利用者にとっては非常に便利です。
一部の列車では自由席もあるため、急な予定変更にも柔軟に対応できます。

一方、特急あずさは長野県の松本方面へ向かう列車で、通勤需要というより観光・ビジネス利用がメインです。
新宿〜甲府間を利用する場合でも、停車駅が少なく、駅によっては通過してしまうため、最寄駅に停まらない可能性があります。
また、全席指定であるため、事前予約が前提になります。

このため、定期的に特急を使って通勤・通学を考えている場合は、停車駅が多く自由度の高い「かいじ」が有利といえるでしょう。
ただし、利用区間によってはあずさの方が早く着くこともあるため、時刻表との見比べが重要です。

観光におすすめなのはどちら?

観光目的で利用する場合、目的地に応じて「特急あずさ」と「特急かいじ」は明確な使い分けが可能です。
行き先によって選ぶ列車が変わってくるため、事前に旅程を立てておくことが大切です。

例えば、長野県の松本・上高地・白馬など、山岳観光や自然を楽しむエリアに向かうなら、あずさが圧倒的に便利です。
一部の列車は大糸線に直通しており、信濃大町・南小谷などの北アルプス方面まで直行できます。
これにより、乗り換えの手間が省け、快適に移動できます。

一方、山梨県内の温泉地やワイナリー巡り、甲府城跡などを訪れるなら、かいじが適しています。
かいじは石和温泉・山梨市・塩山などに停車し、観光スポットへのアクセスがスムーズです。

どちらも快適な設備を備えていますが、あずさの方が長距離移動に適しているため、グリーン車を利用する観光客も多く見られます。
また、あずさの一部列車には車内販売があり、長野限定のスイーツやお菓子を購入できる楽しみもあります。

旅行の内容や訪問先に合わせて、列車を選ぶことが観光をより充実させるポイントになります。

運行本数・時間帯の違いとは

運行本数や時間帯の違いも、あずさとかいじを選ぶうえで大きな判断材料になります。
両者ともに、1時間に1本を目安に運行されていますが、細かく見ると運行本数や運行時間に違いがあります。

特急あずさは1日あたり18往復ほどの便数があり、朝から夜まで比較的均等に運行されています。
始発は早朝6時台から、終電は20時台後半までと、長距離移動にも対応しやすいダイヤです。
観光やビジネス利用を前提にした時間帯に合わせているため、遠方への日帰り旅行にも適しています。

一方、特急かいじは12往復前後とやや本数が少なく、通勤・通学を意識した時間帯に多く設定されています。
朝は7時〜9時、夕方は17時〜19時を中心に混雑する傾向があり、地域の実用列車としての役割が強くなっています。

ただし、臨時列車が設定されることもあり、観光シーズンや週末は通常よりも多く運行される場合もあります。
また、運行区間によっては途中駅での始発・終着となる便もあるため、利用前には時刻表の確認が必要です。

予定に合わせて無理なく乗車できるよう、出発時間と運行本数のバランスを見て列車を選ぶとよいでしょう。

予約の取りやすさやえきねっとの使い方

特急あずさとかいじのチケット予約には、「えきねっと」の利用が非常に便利です。
特に人気のある便や繁忙期に確実に座席を押さえるためには、早めの予約が欠かせません。

えきねっとでは、乗車日1ヶ月前の午前10時から予約が開始されます。
ログイン後、乗車駅・降車駅・乗車日・人数を入力すれば、該当する列車の候補が一覧で表示されます。
満席の場合でも「次の列車」ボタンで他の便を探すことができ、使い勝手の良いシステムです。

また、「座席表から選ぶ」機能を使えば、窓側や通路側など希望の席を細かく指定することもできます。
支払いはクレジットカードやコンビニ払いなどが選択可能で、乗車当日はICカードと連携させればチケットレス乗車も可能です。

ただし、人気の高い便(特にあずさの松本方面や繁忙期の臨時便)は、発売開始直後に埋まってしまうことがあります。
このような場合は「事前受付」機能を活用し、10時の発売と同時に予約できるよう準備しておくと安心です。

えきねっとを使いこなすことで、スムーズかつ確実に希望の列車に乗ることができます。

割引きっぷやお得な購入方法まとめ

特急あずさとかいじには、通常料金のほかにお得な割引制度もいくつか用意されています。
代表的なものが「えきねっとトクだ値」で、対象便に限り最大35%オフの料金で乗車することができます。

例えば、新宿〜松本間の通常料金が6,620円のところ、トクだ値適用で4,300円台まで下がるケースもあります。
この割引は早期予約が条件で、座席数にも限りがあるため、利用する場合は乗車1ヶ月前を目安にチェックしておくとよいでしょう。

また、「週末パス」などのフリーきっぷ系を活用することで、山梨・長野エリアを何度も乗り降りしたい観光客には大きなメリットがあります。
ただし、特急料金が別途必要な場合があるため、利用条件は必ず確認しておきましょう。

ICカードでの乗車も可能ですが、きっぷ購入時の割引対象にならないことが多いため、特に長距離区間では紙のきっぷやネット予約の方が安くなるケースがあります。

このように、複数の割引制度を上手く組み合わせることで、費用を抑えながら快適な旅ができます。
乗車前にはキャンペーンや対象列車を公式サイトなどで確認しておくのがおすすめです。

参考サイト

https://www.jreast.co.jp/train/express/azusa_kaiji.html