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鈴木亮平の西郷隆盛を1年間見てみたいと思った~『西郷どん!』第2回「立派なお侍」あらすじと感想

大河ドラマ『西郷どん!』第2回「立派なお侍」のあらすじと感想を書いていきます。

 

第1話の感想はこちら。

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第1話は辛口な感想になりましたが、第2話は良かったと思います。

第1話で指摘したような、ありえないストーリー展開は影を潜め、普通の大河ドラマっぽいストーリーになりました。

 

すごく良かったのが、鈴木亮平さんの熱演。

若き日の熱血漢、西郷隆盛を見事に演じていましたね。

すごいパワーを感じました。

 

それではさっそく、ストーリーのあらすじと感想を紹介していきます。

 

NHK 5分で分かる「西郷どん」第2回『立派なお侍』→ YouTube

 

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『西郷どん!』第2回「立派なお侍」ざっくりとしたあらすじと感想

 

貧しい農民のために働く吉之助

18歳になった小吉は、吉之助と名を改めていました。

吉之助は、郡方書役助という役職に就いて仕事をしています。

やっているのは、田畑を歩き回り、稲の出来を見て年貢の徴収を行うという仕事です。

 

この年の薩摩は、長雨と冷夏で米が不作。

農民たちは困りはてて吉之助に助けを求めますが、吉之助はまだ下っ端の役人。

農民たちに同情するものの、どうすることもできません。

一方で、吉之助の上司は、庄屋からコソコソ賄賂を受け取るような分かりやすくセコい小役人です。

 

※実際は、このころ上司だった迫田利済は、西郷にも大きな影響を与えた立派な人物であったといわれています。

Wikipedia 迫田利済

 

そんなある日のこと、吉之助が村を歩いていると助けを求める少女の声が聞こえてきます。

貧しい農民の娘のフキ(柿原りんか)が、借金のカタとして借金取りに連れて行かれそうになっているのです。

なんとか連れて行かれるのを阻止しようとする吉之助。

自分の持ち金全部と上司から奪い取った賄賂の金を、借金取りの男に渡してこの場を収めたのでした。

 

給料を持って帰らず怒られる吉之助

場面が変わって吉之助の家への帰り道。

給金をすべて使ってしまったので、せめてもの足しにと川で鰻を取って帰ろうとしますが、この日はうまくいきません。

びしょ濡れになって手ぶらで家に帰ると、案の定、父の吉兵衛から怒られてしまいます。

 

そこに現れたのがパリッとした紋付きの着物を着た大久保正助(瑛太)(のちの大久保利通)。

記録書書役助という役職に就くことになったという報告に来たのです。

大久保正助が就いた記録書書役助とは、書類整理などをする事務方の仕事。

泥くさく現場を走り回る吉之助と、クールな優等生タイプの正助という対照的な描写が印象的です。

 

斉興に詰め寄る斉彬

一方そのころお城では。

江戸から帰国した島津斉彬(渡辺謙)が、父の島津斉興(鹿賀丈史)に対して、藩士2000人を動員した大がかりな砲術の訓練をやりたいと訴えています。

それに対して、莫大な金がかかるのでそんなことできないと反対するのが、家老の調所広郷(竜雷太)

 

調所広郷は、莫大な借金があった薩摩藩の財政を立て直した功労者です。

藩主でもない斉彬が、とつぜん江戸から帰ってきてこんなことを言い出したら、まあ反対するのはもっともですよね。

反対された斉彬、調所に対して「不正をして借金を返したんじゃないか」とささやいて脅したり、「エゲレスの軍艦がやってくるぞ!」というようなことを突然叫んだりします。

どうもこのドラマでの島津斉彬、開明的な正義のヒーローというキャラクターを打ち出そうとしすぎているのか、逆にすごく薄っぺらい人物になってしまっているような気がします。

 

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大久保正助の就任祝いに糸登場。三角関係の予感?

さて、場面は再び下加治屋町の西郷家。

大久保正助の就任祝いが西郷家で催されています。

そこにやって来たのが、祝いの鯛を持ってきた赤山靭負(沢村一樹)

赤山と一緒にやって来た女性は、成長した岩山糸(黒木華)です。

糸は赤山家で学問をしながら下働きをしているそうです。

吉之助や正助は頻繁に赤山家に出入りしているようですが、糸の存在に気づかなかったのでしょうか。

 

そして糸に見惚れる正助。

これは…。まさかの三角関係の予感がします。

 

この日の宴に参加していたのは、郷中の有村俊斎(高橋光臣)や大山格之助(北村有起哉)、有馬新七(増田修一朗)、村田新八(堀井新太)など。

彼らは薩摩藩の跡継ぎ問題について語り合います。

斉彬一筋の吉之助に対して、クールに現状を見ている大久保正助や有村俊斎が印象的です。

 

怒って江戸に帰る斉彬

そこで場面は再び島津家へ。

斉彬は、薩摩藩の沿岸警備の現状を調査し、幕府に報告しようとしていました。

そのことに対し「幕府の手先め!」と怒る斉興。

隣にいた由羅(小柳ルミ子)も斉彬を非難し、我が子である久光(青木崇高)を跡継ぎにするようにそそのかします。

斉興は「久光を藩主名代にする」と宣言。

 

斉彬は怒り、すぐ江戸に帰ると言い出します。

密貿易などを薩摩藩が隠れて行っていることを幕府に訴え、藩主である父親を引きずり下ろすというのですね。

このあたりの描写も、親子喧嘩の延長で怒りにまかせた行動、というふうに見えてしまって、どうも斉彬が薄っぺらく見えてしまうんですよね。

 

調所広郷に直訴する吉之助

一方、農民の困窮ぶりを見かねた吉之助。

城に乗り込み、年貢の徴収方法を「定免法」から「検見取」に切り替えるよう、家老の調所広郷に直訴します。

「定免法」とは、その年の稲の収穫量に関わらず、一定の年貢を取り立てる方法。

「検見取」とは、稲の収穫量に応じて年貢も変動するという仕組みです。

「検見取」であれば、稲が不作である今年は年貢が少なくなり、農民たちのためになると吉之助は考えたのですね。

 

一度は訴えを退けた調所ですが、熱い訴えに感化されたのか、「検見取でやってみろ」と吉之助に言います。

喜ぶ吉之助ですが、実は調所には、うまくいくはずがないということが分かっていたのですね。

でも、家老の身でありながら若い下っ端役人である吉之助に会ってやり、うまくいかないと分かっていながらチャレンジさせてみる調所広郷。なかなかの人物に見えます。

 

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隠し田を発見

翌日、意気揚々と村へ向かう吉之助。

糸も吉之助と同行します。

どうやら糸の家でフキを雇うということになったようです。

 

村に着き、検見取のために田畑の調査をする吉之助ですが、調所の思惑どおり案の定うまくいきません。

農民たちが隠して耕し、年貢の対象外となっていた「隠し田」を見つけてしまうのですね。

 

農民は助けたいけど、不正は見逃せないと矛盾に苦しむ吉之助。

「斉彬様ならなんとかしてくれるはず」と、斉彬に会わせてくれと赤山靭負に頼みます。

吉之助の思いを聞いた赤山は、「明日の朝、江戸に帰る途中で直訴してみろ」と手引きします。

 

己の無力さを痛感する吉之助

翌朝、斉彬への直訴の手紙を書いた吉之助は、赤山に言われた通り、斉彬が通る道へと向かっています。

 

一方そのころ、糸はフキの家にいました。

糸の家も貧しいので、やっぱりフキを雇うことができなくなったと告げに来たのです。

う~ん、事前にちゃんと確認しとこうよ…。

 

ちょうどそのタイミングでフキの家にやってくる借金取り。

糸は助けを求めに走り、斉彬のもとへ行こうとする吉之助にばったり出会います。

フキを助けるために村へと走る吉之助。

斉彬に会うチャンスは逃すことになってしまいます。

 

吉之助は、フキを連れて行こうとする借金取りに土下座をして頼み込みますが、結局フキは売られていってしまいます。

 

「おなご一人救えん、やっせんぼじゃ」と自分の無力さを責め、泣き崩れる吉之助なのでした。

 

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総合的な感想

ここからは第2話を見て思った全体的な感想です。

 

まず、第2話から登場した鈴木亮平さんの演技がすごく良かったです。

このドラマ、結構ストーリーの部分では粗を感じるのですが、鈴木亮平さんの演技には、ストーリーの粗を吹き飛ばすパワーを感じました。

 

一途で不器用な西郷どんの熱い思いが演技から伝わってきます。

鈴木亮平さんの演じる西郷隆盛を一年間見てみたいと思いました。

 

役作りのために、体重もかなり増やしてるみたいですね。

アゴ周りや腹回りにどっしりと肉が付いていて、なんだかだんだん西郷さんに見えてきました。

 

子役も素晴らしかったですし、鈴木亮平さんをはじめとする若手の演技はすごくいいですね。

 

一方であまり良くないと感じるのが、渡辺謙さんや鹿賀丈史さんといったベテラン陣。

これは演技がどうこうというより、脚本が良くないんじゃないかと思います。

 

たとえば島津家の描かれ方は、開明的な正義の斉彬と、古い因習にとらわれた悪の斉興や由羅というはっきりとした対比として描かれています。

斉彬の正義を強調するためか、対立する斉興や由羅の人物像が矮小化され、ステレオタイプの悪として描かれているんですね。

このあたりの描き方がすごく薄っぺらいです。

厳しい財政難を立て直した斉興や調所広郷には、近代化のために薩摩藩の金を使おうとする斉彬を警戒する理由がありますし、斉興や調所広郷の行った財政改革が、のちの明治維新の原動力になるわけです。

そうした部分を端折って、先進的な息子と保守的な父との対立、悪女のいいなりになっている権力者、という単純な描き方になっているので、深みがないですし、せっかくのベテラン陣の力も活かしきれてない感じがするんですよね。

 

斉彬と、斉興や由羅との対立は、のちに西郷隆盛と島津久光との対立という形で引き継がれていきます。

青木崇高さん演じる島津久光は、すでにマザコン息子のようなキャラとして描かれていますし、これから先の展開も不安です。

 

それになんだかこの流れでいくと、明治維新というストーリーが、正義の薩長対悪の幕府といった単純な構図で描かれることになりそうな嫌な予感もします。

まあさすがにそこまで単純ではないとは思いますが、これからのストーリーに期待していきたいです。

 

以上、『西郷どん!』第2話「立派なお侍」のあらすじ紹介と感想でした。

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タツ
タツ
1983年生まれ。埼玉県さいたま市在住。 ブロガー。 元ネットショップ店長。 2018年の春からフリーランスになりました。 このブログは自分自身のライフワークとして その時々に考えたことや興味のあることについて綴っていきます。

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