「孫ターン」という移住のかたちもいいかもしれない。メリットと起こりうる問題点について考えてみた

地域への移住のかたちのひとつとして「孫ターン」というかたちの移住が増えているというニュースがありました。

 

祖父母の元へ移住「孫ターン」広がる

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6250827

都市部の若い世代が祖父母のいる地方に移り住む動きが目立つ。故郷に戻る「Uターン」や古里以外の地へ移る「Iターン」になぞらえ、「孫ターン」と呼ばれる。自然豊かな地方暮らしに憧れるが、見知らぬ土地は不安という若者にとって、祖父母の住む地域は溶け込みやすく、魅力的に映るようだ。

 

「孫ターン」とは、都会で生活する若い世代が、祖父母の暮らす地方に移り住むというかたちの移住です。

Uターン、Iターン、Vターン、Jターンなど、地方移住にはパターンがいくつもあることは知っていましたが、「孫ターン」というのははじめて聞きました。

この「孫ターン」、僕はすごくいいやり方だなと思ったんですよね。ただ、うまくいけばすごくいいですけど、うまくいかなければ深刻な問題も起こりうると思います。

そのあたりについて考えてみましたので、思ったことを書いてきます。

この記事の内容

孫ターンがいいと思う理由

いま都会で働いて生活している人で、地方に移住したいなあと思っている人って、けっこう多いと思います。

だけど同時に、なかなか移住に踏み切れないという人も多いと思うんですよね。やっぱり、「そこに移住したい明確な理由」みたいなものがないと、そう簡単には都会から田舎への移住を決断するのは難しいと思います。

 

自分に縁のある土地であるということ

祖父母がいる田舎への移住は、田舎移住へのそうした心理的な障壁をとりのぞいてくれる、いい方法だと思います。

祖父母のいる田舎は、自分自身はそこで育っていなくても、先祖や親が育った土地です。なので自分のルーツであるというを感じやすい場所ですし、その縁を活用すれば、田舎暮らしでの不安も少なくなります。

 

祖父母の築いた人脈などの資産を活かすことができる

祖父母が築いた人脈などの資産を活かせば、住む場所や働く場所も見つけやすくなるかもしれません。

こうした縁を活用すれば、縁もゆかりもない土地に飛び込むよりは、うまくやっていける可能性はずっと高くなるはずです。

 

孫ターンをするなら考えておいたほうがいいこと

孫ターンで起こりうる問題

孫ターンとして祖父母の住む田舎に移住したときに起こりうる問題についても考えてみました。

ざっと考えて思い浮かんだ大きな問題は、介護の問題と、祖父母が亡くなったときの相続の問題の2つです。

 

孫ターンで最悪のパターンを考えてみると、田舎に移住して祖父母と同居して介護に明け暮れて、祖父母が亡くなったら、家などの資産は他人のものになって追い出された。というようなことも、ありえなくはないことです。

 

孫ターンであっても自立心はもっておく

そうした最悪の事態を避けるためには、孫ターンであっても祖父母に依存しすぎないで、自立しておくということですね。要は、移住当初は祖父母の人脈などを活用しても、そこに依存しすぎないで、その土地で自立して自活できるだけの力は持っておくということです。

 

また、親とも話し合っておいて、祖父母の介護が必要になったらどうするのか、亡くなったあと、家屋などは誰のものになるのかということなどは、はっきりさせておいたほうがいいと思います。

 

おわりに

以上、「孫ターン」は結構いいかもしれないということと、孫ターンで起こりうる問題点について書きました。

僕たち夫婦も田舎へ移住したいなと思っているので、孫ターンも興味深いテーマです。

孫ターンは、もしうまく行けば、孫と祖父母、それに親や地域なども含めて関係者全員がウィンウィンの関係になる移住のかたちじゃないかと思います。

「孫ターン推進事業」を行っている自治体も増えているようです。

今後も注目していきたいと思います。

 

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