書評

はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック by 安藤俊介 ~ 私はなぜ怒ってしまうのか?自分の「怒り」のタイプを診断して怒りをコントロールするための本

投稿日:2016年9月24日
更新日:

こんにちは!くまらぼです。

安藤俊介さん著、『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』を読んだのでご紹介します。

 

 

最近書店に行くと、「怒り」や「イライラ」といった感情について書かれた本が増えているような気がします。

それだけ、怒りという感情とどう付き合っていけばいいのか悩んでいる人が増えているということなんでしょうね。

 

そうした怒りという感情をコントロールする方法として最近注目を集めているのが「アンガーマネジメント」です。

アンガーマネジメントは、もともとアメリカで始まった「怒りの感情と上手につき合うための心理トレーニング」

その考え方を学び、日本でのアンガーマネジメントの第一人者となったのがこの本の著者であり、日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんです。

 

『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』は、アンガーマネジメントを日常生活の中で「実践」するという観点で書かれているのが特徴的です。

タイトルに「はじめての」とついているように、初めてアンガーマネジメントについて知る人には分かりやすくていいですし、アンガーマネジメントの理論をすでに読んだことのある人でも、実践という観点からオススメできる本です。

それでは、本の内容について紹介していきます。

アンガーマネジメントはテクニカルに「怒り」と向き合う考え方

僕自身はそれほど怒りっぽいほうではないと自分では思っているのですが、仕事上でもプライベートでも、「イラッ」としてしまうことはどうしてもあります。

そんな僕ですが、以前「怒り」について書かれた本は読んだことがあります。

その時読んだ本には、詳しいことは忘れましたが、「相手を許す」「心を落ち着ける」といったような精神論的なことが書かれていたような気がします。

 

そうした精神論的な怒りとの向き合い方と比べて、アンガーマネジメントでの怒りとの向き合い方は、かなり体系化されたテクニカルなものです。

『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』では、まず自分の「怒り」のタイプを分析していくところから始まります。

怒り方にもタイプや癖がある

自分の「怒り」のタイプを分析するとは、自分はどういうことに対して怒りを感じるのか、怒りを感じたときにどのような怒り方をしがちなのか、というのを最初に知っておこうということです。

 

この考え方は、先日紹介した坪田信貴さんの『人間は9タイプ』での考え方とすごく似ています。

人間は9タイプ by 坪田信貴 ~ タイプ別、自分のやる気が出る方法を知ることができる本
 こんにちは!くまらぼです。坪田信貴さん著、『人間は9タイプ』を読んだのでご紹介します。 人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書posted with ヨメレバ坪田信貴 KADOKAWA/アスキー・メディア...

『人間は9タイプ』では、「やる気」という感情に焦点を当てて、テクニカルな方法で人間のタイプを分析することで、それぞれに合った「やる気」を出す方法について書いています。

たとえば、「やれば出来る!」といった励まし方でやる気を出すタイプもいれば、そうした励まし方には反発してしまうタイプもいるわけです。

 

それと同じで、「怒り」という感情も、タイプによってどういうことに怒りを感じるかどうか違ってきます。

たとえば、「ルール違反をする人」に対して激しい怒りを感じる人もいれば、それほど怒りを感じない人もいます。

ところが、「ルール違反をする人」に怒りを感じない人であっても、自分の「自尊心を傷つけられる」ようなことがあった場合には怒りを感じたりします。

つまり、どういうことに対して怒りを感じるのかはタイプによって異なるというのがアンガーマネジメントの考え方なのです。

 

『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』では、上記のような怒りのタイプのほかに、「怒りの耐性」「怒りの特徴」「怒りの攻撃性」といった特徴を、診断によって数値化することができます。

 

この診断は、本の購入者特典としてインターネット上で受ける診断となります。

本の中にもかんたんなクイック診断があるのですが、自分の「怒り」の特徴を詳しく知りたい方はしっかりと診断を受けたほうがいいと思います。

怒ること自体は問題ではない

アンガーマネジメントの考え方でおもしろいと思った点は、「怒ること自体は問題ではない」と考えているところです。

けっして、怒りを消す方法であったり、怒らない方法ではないんですね。

 

たとえば、野生動物は生きるための本能として怒りという感情を利用しています。

動物は目の前に敵がいるとき、本能的に怒りを感じます。

そうすることで身体が臨戦態勢になり、敵を襲ったり、敵から逃げたりといった生きていくための行動につながるのです。

 

これは人間も同じで、危険な目にあったときに怒りという感情がなければ、身を守れなくなってしまうことになるかもしれません。

アンガーマネジメントとは「怒る必要のあることは上手に怒れるように」なり、「怒る必要のないことは怒らなくてすむように」怒りという感情をコントロールすることなのです。

 

こうした観点から、意識的に「怒る」ことで闘争本能を高め身体を臨戦態勢にする必要のあるスポーツ選手などにもアンガーマネジメントは取り入れられているようです。

元サッカー日本代表の前園真聖さんが以前「ワイドナショー」でアンガーマネジメントについて話しているのを見たことがありますが、サッカーのような激しいスポーツでは意識的に「怒り」の感情をコントロールすることでコンディションも変化しそうですよね。

自分の「怒り」のタイプを診断してみる

怒りの6タイプ

『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』で診断できる怒りのタイプは6タイプです。

怒りの6タイプを挙げると

・公明正大

・博学多才

・威風堂々

・外柔内剛

・用心堅固

・天真爛漫

となります。

 

この基本的な怒りの6タイプに加え、「怒りの強度」「怒りの持続性」「怒りの頻度」「怒りの耐性」「怒りの攻撃性」を診断することができます。

僕も診断してみましたので、紹介しておきます。

僕の診断結果は…

怒りのタイプ

僕の怒りのタイプは、「威風堂々」と「博学多才」でした。

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本には、それぞれのタイプごとの解説として、「特徴」「怒り方の癖」「怒りの裏にあるキーワード」「改善トレーニング」「このタイプの人の見分け方」「このタイプの人と上手につき合う方法」「向いている職業・役割」といった7項目について詳しく書かれています。

 

「威風堂々」タイプの怒り方の癖を見ると、「邪険に扱われたり、軽く扱われたりすると」腹を立てると書いています。

「博学多才」タイプの怒り方の癖は、「はっきりしないことにイライラする」ので、優柔不断な人や態度に対して怒りを感じるそうです。

 

う~ん、たしかに自分がイラッとした状況を思い浮かぶてみると、こうしたパターンが多いような気がします。

 

その他の数値についてはこういうかんじ。

怒りの耐性

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▲怒りの耐性は「中」。

まあ普通というところでしょうか。

たぶんそんなもんだと思います。

怒りの特徴

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▲怒りの特徴はこんなかんじ。

持続性が普通で、強度と頻度は低めという解釈ですかね。

ただし解説では、強度と頻度が低いことについて、怒りの感情に気づいていない、怒ることを上手に表現できていない可能性があると指摘されていました。

確かに、怒ることは上手ではないですね。

怒りの攻撃性

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▲怒りの感情がどこに向かいやすいかです。

これによると、他人やモノに向かうよりも、自分に向かいやすい傾向があるということですね。

まあ確かにそうだなあ。

怒りのタイプが分かったらトレーニングで改善!

本書の第4章には、アンガーマネジメントを習慣化するためのトレーニング方法が書かれています。

トレーニングの期間は3週間、21日間となっています。

これも、人が習慣を定着させるためには3週間程度あればいいという理論をもとにしているのですね。

 

この3週間トレーニングのベースとなるのは、「怒り」を記録するということです。

普段の生活の中で、自分が怒りを感じた場面、イラッとした出来事を記録します(アンガーログ)。

そして、あとでその出来事になぜ怒りを感じたのかを分析し、これは怒るべきことなのか、怒らないでもいいことなのかと考えていきます。

こうしたことを繰り返していくことで、怒りをコントロールする方法が身につくというのです。

詳しい方法は本書に書かれていますが、たしかにこうした方法をとることで、怒りという感情を客観的に見ることができるようになりそうです。

僕もこれから、怒りを感じたときにメモをつけていこうと思います。

 

以上、『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』の感想と紹介でした。

自分はなぜ怒ったりイライラしてしまうのか、そうした怒りの感情と冷静に付き合いたい人におすすめの一冊です。

 

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