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映画『ソロモンの偽証 前篇・後篇』の感想 ~ ネタバレあり

投稿日:2016年9月3日
更新日:

こんにちは!くまらぼです。

映画『ソロモンの偽証』をNetflixで観ました。

前篇と後篇に別れているとても長い映画なのですが、前篇を観たら面白くて、続きがどうしても気になったので後篇も一気に観てしまいました。

 

 

原作は宮部みゆきの小説。

小説は読んでいませんが、単行本で3巻。文庫本で6巻にもなる大長編です。

ネタバレありで感想を書いていきます。

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『ソロモンの偽証』の簡単なあらすじ

ある冬の日、男子中学生が中学校の校舎から転落死しているのが発見されます。

警察は自殺と判断し、学校もその判断に従います。

ですが、「彼は自殺でなく殺された」という告発状が届き、憶測が憶測を呼ぶ事態に。

関係者は不安と混乱に巻き込まれます。

そうした混乱を払拭したいと、ある女子生徒が中心になり真実を突き止めるための学校裁判を開くことに。

真実にたどり着くことはできるのでしょうか。

『ソロモンの偽証』の感想

『ソロモンの偽証』の前篇と後篇を通しで観た率直な感想はというと、

前篇はめちゃくちゃ面白かったんですが、後篇はあまり面白くなかったです。

とくに、事件の真相が意味不明だったのが残念。

観終わったあと、かなりモヤモヤが残りました。

 

物語は、事件から二十数年後、主人公である涼子が教師となって母校の中学校に赴任してくるところから始まります。

大人になった涼子(尾野真千子)が、中学校の「伝説」となっている事件について語るという形でストーリーが展開していきます。

 

事件は、「伝説」となるほど素晴らしい形で解決したということになっているのですが、そんなにスッキリした結末では無かったと思います。

おそらくこの地域で、あの事件と裁判の関係者はまだまだたくさん暮らしているのだろうし、生徒が2人死んでいるのに、武勇伝みたいな「伝説」にしちゃっていいんだろうか。

事件のとばっちりを受けたような形で死んでしまった松子の家は、地域に密着したお米屋さんだったし、今もこの地域で商売を続けているんじゃないだろうか。

観終わった後、そんなことを考えてしまいました。

 

前篇は正直、サスペンスとしてものすごく良くできていて、グイグイ惹き込まれる展開でした。

それに、ストーリー以外の細かい点もすごく魅力的に描かれています。

たとえば、物語の舞台は1991年なのですが、町並みや家の内装、髪型やファッションなどが、すごく細かく再現されています。

僕は1983年生まれなので、1991年当時は8歳くらい。

このころの町並みやファッションもなんとなく記憶に残っていて、映画を観ながら、「あ~、こんな感じだったなあ」という懐かしいシーンも結構ありました。

演じている中学生たちも、なんだか今っぽくないかんじを絶妙に醸し出していて、すごく良かったです。

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たとえばこのシーン、髪型とか、男子生徒のシャツが透けているところとかが絶妙に古臭くてダサいですよね。

でも、あの頃ってこういうかんじだったような気がすると、懐かしい気分になりました。

 

それと、この頃の中学生って、今よりも礼儀正しかったんですかね。

何かあると、やたらと中学生たちがお辞儀をするのですが、この頃の中学生ってこんなにお辞儀をしていたんだろうか。

ちょっと気になりました。

 

前篇は本当に良く出来ていて、ラストも、「え!ここで終わっちゃうの!この後どうなるの!?」というようなシーンで終わるので、前篇を観た人のほとんどは後篇を観ずにはいられないと思います。

 

ですが、後篇はかなりの期待はずれ。

肝心の事件の真相の部分が、あまりにも陳腐で意味不明。

おそらく宮部みゆきの原作小説では、もっと細かく心理描写が描かれていて、真相の部分も納得できるようになってるんじゃないかと思うんですが、映画では自殺した少年の内面がほぼ描かれていないので、ただ周りに迷惑かけて自殺した変なやつにしか見えなかったです。

 

漠然と思ったことは、自殺した柏木と、不良の大出、担任の住むアパートの隣人に共通点があるということ。

この3人は、他人に理不尽な悪意や攻撃性を持つ人物として描かれています。

柏木は相手の罪悪感や後悔の念を刺激し、精神的な攻撃をしています。

大出は気に入らない相手に対する理不尽な暴力。

アパートの隣人は、陰湿な嫌がらせとして攻撃性が描かれています。

 

この映画は、この3人の攻撃性に周囲が振り回されるストーリーといってもいいんじゃないかと思います。

でも、3人の攻撃性は、それぞれの家庭環境などの原因はあるにしても、発散の仕方は理不尽なものなんですよね。

こうした理不尽さが最後まですっきりせずに、攻撃を受けた側が苦しまないといけないというのが、なんともモヤモヤする結論でした。

 

というわけで、レビューもあまりまとまりの無いものになってしまいましたが、あまりすっきりしない映画でした。

以上、映画『ソロモンの偽証』の感想でした。

 

 

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