前回紹介したオススメの4コマ漫画『義母と娘のブルース』の続編にあたる『義母と娘のブルースFinal』の紹介と感想を書いていきます。
『義母と娘のブルース』の紹介記事はこちら
https://www.sodateru-blog.com/entry/gibotomusumenoblues/
『義母と娘のブルースFinal』は、2017年8月現在KindleUnlimitedで読むことができます。
それではさっそくあらすじと感想を紹介していきます。
前回とおなじくネタバレありです。
『義母と娘のブルースFinal』のあらすじと感想
『義母と娘のブルースFinal』のざっくりしたあらすじ
良一が死んで2人で暮らすあきことみゆき。
みゆきは高校生になり、あきこは小さなパン屋でパートとして働いています。
みゆきは幼なじみのヒロキとつきあい始めることに。娘が自分から離れていくことを感じたあきこはパン屋の経営立て直しに打ち込みます。
経営立て直しに成功したあきこは、あらたに経営コンサルタントの道を歩みはじめます。
時が経ち…。
ヒロキと結婚して2人の子どもの母親になったみゆきと、起業して女社長として活躍するあきこの姿がありました…。
『義母と娘のブルースFinal』の感想
『義母と娘のブルース』では、娘のみゆきの小学生時代から高校生になるまでの期間を描いていました。続編の『義母と娘のブルースFinal』では、みゆきの高校時代から結婚して母親になるまでの期間が描かれます。
義母のあきこの視点で前編と後編をとおして見ると、30代前半で結婚してから60代までの約30年間の人生が描かれるわけです。
2冊の4コマ漫画という形で、30年間という年月をこれだけ丁寧に描いているのは本当にすごいです。
しかも主要な登場人物全員が、それぞれ悩みながらも自分らしい人生をしっかり歩んでいるというストーリーがちゃんとあるんです。
たとえば僕はこの漫画を読んでいて、はたしてあきこは仕事をやめて主婦になったことが本当に幸せだったんだろうか? という疑問がどこかにあったんですよね。
あきこ自身、キャリアウーマン時代のクセや感覚はずっともったままでしたし、外に出てバリバリ働くのが彼女らしい生き方なのではないかと思っていたのです。
でも、この漫画では僕のそんなモヤモヤもしっかり解消してくれています。
あきこは主婦をしながら近所のパン屋でパートとして働き出します。パン屋ははじめ、お客さんのあまり来ない経営の傾きかけた店でしたが、あきこの力もあってテレビに取り上げられるような人気店になります。
パン屋の経営を立て直したあきこは、やってみたいことができたと言って、経営コンサルタントの道に。起業をして女性社長として新たな道を歩みます。
あきこはその全力さゆえに身体を壊してしまうのですが、自分らしい生き方を貫いた幸せな人生だっただろうなと思います。
途中で挟まれるパン屋の店長とのちょっとドキドキするエピソードなんかもすごくいいんですよね。パン屋の店長はいいキャラでした。
みゆきとヒロキの恋愛も爽やかで微笑ましくてよかったなあ。
『義母と娘のブルースFinal』は、前編の『義母と娘のブルース』と比べると、笑いも感動も少し抑えめになっていますが、読み終わったらきっと優しい気持ちになっているはずです。
2人の女性の30年に渡る人生を4コマ漫画という形で描ききった名作。オススメです。
以上、『義母と娘のブルースFinal』の紹介でした。