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『7SEEDS』最終巻35巻の感想。ラストは壮大な愛と命の物語だった!

投稿日:2017年8月11日
更新日:

『7SEEDS(セブンシーズ)』が35巻をもってついに完結しました。

16年間にわたる連載。壮大な物語にふさわしい素晴らしいラストでした。

完結してしまって、楽しみがひとつ減ってしまったような寂しい気持ちもします。

 

35巻は通常版のほかに、ドラマCD付きの特装版も同時に発売されました。

僕は『7SEEDS』ファンとして、もちろん特装版を予約して買いましたよ。

それではドラマCDの感想も含めて、『7SEEDS』35巻を読んだ感想を書いていきます。

ネタバレも少しあるのでご了承ください。

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『7SEEDS』35巻のあらすじ

過酷な状況下で出産を終えたくるみと流星。その背後に忍び寄る巨大な蟻たちから、新しい命を守ったのは、自らを盾にして向かっていった
要だった・・・。
一方、崩れ落ちてゆく佐渡の地下で、上を目指して方舟で脱出を図る花たち。
一人で行き場を阻まれて、もはや絶対絶命の嵐。
茂の亡骸を背負って、壁に挑む安居や涼たち。
ケーブルカーの道をたよりに必至で脱出する新巻たち・・・!
今、壮絶な戦いが、そして最後の命運をかけた戦いが始まった!!

 

 

 

印象的なカバーのイラスト

『7SEEDS』35巻でまずすごく印象的なのが、カバーのイラスト。

『7SEEDS』の女性キャラクターが全員集合しています。

しかも全員白い服を着ているというのは、なんらかのメッセージをかんじますよね。花だけ黒いインナーを着てるのも意図的な表現のはず。表紙に描かれている女性キャラクターたちは植物の種子を手にしています。これは、これからの世界で命を育んでいくのは女性であるということなんでしょうね。

 

さらになんと!カバーを外すと男性キャラクター全員集合のイラストが現れました!

ファンとしては嬉しいサプライズです。

 

サバイバルホラーが気づけば愛と命の物語に

僕は『7SEEDS』をはじめはSFサバイバルホラーとして読み始めたんですよね。物語の途中までは、この世界はいったい何なのかという謎のなかで生き抜くハードなサバイバルでした。

それが気づいたらいつのまにか愛と命の物語になっていました。

登場人物たちが出会いや試練を繰り返しながら、この世界で生きていくということに希望を見出していく命の物語に変化していきます。佐渡の方舟に冷凍保存された赤ちゃんたちが眠っているということが明らかになったり、くるみが新しい命を産んだことで、命をつないでいく物語という側面がより大きくなっていきました。

 

ラストで佐渡の地下シェルターから脱出すると、みんな生まれ変わったように清々しい表情に変わっています。

その様子をみてつぶやかれるのが

暗くて長い道をさまよって
苦しんで傷ついて
救って救われて
光の中に出た
まるで
産道を抜ける赤ん坊のように

というセリフ。

 

佐渡の地下シェルターは、母の胎内を暗示していたんですね。ここで登場人物たちはそれぞれの過去と対峙します。そして過去と向き合ったあとは、産道を暗示した地下通路を抜けて地上へ出てきます。過去と向き合うという試練を克服して、この世界で生きていくという希望を表したのがあの生まれ変わったように清々しい表情なのですね。

なんと深くて素晴らしいラストでしょう。

 

余韻のあるラストがすごく良かった

『7SEEDS』のラストは、余韻を残したとてもいい終わり方だったと思います。人間関係でも、花と嵐を除いて、誰と誰がカップルになるとかいう結論を出さずに読者の想像に任せる終わり方はすごくよかったです。余韻を残したラストにすることによって、登場人物たちがこれからこの世界で生き続けるのだろうなあという想像の余地が広がったような気がします。

でも、ナツと蝉丸、涼とまつり、ハルと小瑠璃、源五郎と茜あたりはカップル確定でしょうね。あゆはやっぱり新巻さんとカップルになるのかな。

方舟で眠っている赤ちゃんたちを起こすというラストも想像していたのですが、そのままで終わりました。方舟を開くのは、この世界での生活が安定した未来の話になるんでしょうね。

月刊flowersの10月号には、『7SEEDS』の外伝が掲載されるようなので、もしかしたら外伝でそのあたりのことが描かれるかもしれません。

 

※追記 『7SEEDS 外伝』を読みましたので感想を書きました。

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まだまだ残された謎も

『7SEEDS』には最後まで解決されなかった謎も残っています。たとえば、ナツや蝉丸がなぜ7SEEDSプロジェクトに選ばれたのかといった謎の答えは、はっきりとは提示されずに終わりました。

また、35巻でも僕にはよく分からなかった新たな謎が発生しています。

柔道家の刈田が、蟻の穴の中で、切断された要の手らしきものを見つけますが、なぜか皆には黙っています。これは、後に螢たちが蟻に襲われなかったことにも関係ありそうなのですが、はっきりしたことは描かれていませんでした。もしかしたら、外伝で要の最後が描かれて、そこで謎が明かされるのかもしれないですね。

 

35巻で僕が感動したシーン

35巻で僕が思わずウルッとしてしまったのは、最後のあたりのシーンで、安居の手相を見て螢が「広い世界が待っていそうですね。よかった」と言ったシーン。こう言われても安居は表情を崩すことはありませんけど、どことなく嬉しそう。

ああ、安居は救われたんだな。本当によかった。

僕はキャラクターとしては夏のAチームのメンバーが好きだったんですよね。子どものころから現在に至るまでのエピソードを見てるからでしょうね。

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特装版のドラマCDはどうだった?

特装版に付属しているドラマCD「明日への陽射し」は、新巻鷹弘の声を佐々木望さん。麻井蝉丸の声を小西克幸さん。百舌戸要の声を井上和彦さん。末野黒貴士の声を速水奨さんが演じています。

あまり声優に詳しいわけでもない僕でも知っている有名な声優さんたちなので、かなり豪華な内容だとは思うのですが、僕としては正直なところドラマCDはいらなかったかなという感じでした。

ドラマCDの内容は、アナザーストーリー的な内容なのかなと思っていたんですが、実際は4人が関わる漫画の中の名シーン名セリフに、声優さんたちが声を当てたという内容。声優さんのファンであれば価値はあると思うのですが、そうでなければドラマCDつきの特装版を買う必要はそれほどないかなというのが個人的な感想です。

 

おわりに

いかがでしたか?

いや~、ついに終わってしまいました。

壮大な物語にふさわしい素晴らしいラストでした。

でも、楽しみがひとつ減ってしまったような気もして残念でもあります。

 

外伝もおそらくコミック化されると思いますので、しばらくはそれを楽しみに待とうと思います。

以上、『7SEEDS』35巻の感想でした。

 

 

 

 

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