こんにちは!タツ(@kumalabo_blog)です。
この記事では、成毛眞さんの著書『インプットした情報を「お金」に変える 黄金のアウトプット術』の紹介をベースに、この本を読んで僕が考えたことを書いていきます。
著者の成毛眞さんは、いわずと知れたマイクロソフト日本法人の元社長で、本の紹介サイトHONZの代表としても活躍しています。
著作がすごく多いことも有名ですよね。アウトプットしまくってます。
この本は、成毛さん自身がやってきたアウトプット法を紹介しながら、アウトプット下手な人たちにアウトプットしてみることを促すような内容になっています。
この本を読んだほうがいいと思う人は、アウトプットや情報発信をしたいけど、どういうことから始めていいのかわからない人。
なにを書いていいのかわからないとか、自分のアウトプットのやり方に迷いがあるブロガーにもぜひおすすめしたいです。
僕もアウトプットすることの重要性はものすごくわかってはいるのですが、これが苦手なんですよね~。
気がついたらいつもインプット過多になってしまいがちです。
本のなかにも書かれていましたが、僕だけではなく、多くの現代人はインプット過多でアウトプットは少ないと思います。
この本を読めば、アウトプットっていっても何をしたらいいのかわからない、という状態からは脱することができると思います。
それではさっそくいってみましょう。
この記事の内容
最初にやるべきアウトプットは「文章で紹介する」こと
アウトプットが重要だということはわかっていても、何をアウトプットしていいのかわからないという人も多いと思います。
そんなアウトプット下手な人が最初にやってみるべきことは、自分の興味のあるものを文章で紹介してみる、ということです。
本のなかでは、読んだ本の紹介をすることをすすめていますが、本じゃなくても、映画でも音楽でも、自分がやっている趣味やスポーツでも、なんでもいいと思うんですよね。
とにかく、自分が紹介したいこと、まだそのことを知らない人に伝えたいということをブログやSNSで紹介するということが、アウトプットの第一歩としてハードルが低いのではないかと思います。
というのも、自分が考えたことや感情をアウトプットするのって、結構勇気がいりますし、考えをまとめるのも難しかったりしますよね。
それに比べると、すでに存在する「自分が良いと感じたもの」を紹介するのは比較的簡単です。
それに、あるものごとについて知りたい人に役立つ情報を紹介していると、だんだんそのことに詳しい人として認知されるようになってくるはずです。
そうなるとだんだん、自分自身の考えたことや感じたこと、経験で得た知識や失敗談などもアウトプットしてみたくなるかもしれません。
本のなかでは、アウトプットの最初の段階である「紹介」をどのように簡単に魅力的に行うかの文章テクニックも紹介しています。
そのなかで僕が印象に残ったのは、文章をパーツに分けて型にはめるということと、文章にリズムをつけるということ。
それぞれについて紹介します。
アウトプットのための文章テクニック
文章はパーツに分ける
成毛さんが主宰するHONZでは、様々なレビュアーが本の紹介をしています。
そうしたいろいろなレビュアーが自分の好きなように自由に書評を書いていいとなると、サイトの一貫性がなくなりますし、読む側からすれば分かりにくくなりますよね。
そうしたことを防ぐために、HONZでは書評の文章に一定の制限を設けているそうです。
実際にHONZを見ると、すべての書評がこのルールにもとづいているわけではなさそうなので、そこまで厳密なものではないのだと思いますが、基本的には1つの書評を8つのパーツから成り立つ構成で考えるということです。
文字数にも制限があって、基本は800字。
それが100字ずつの8つのパーツ(ブロック)でできあがります。
各ブロックを見ていくと、
第1ブロックは、本の印象の紹介。
(記事を読む人に、どう思ってほしいかを伝える)
第2ブロックは、本の読者の想定。
(この本はどんな人におすすめなのか)
第3ブロックは、本の中身の紹介その1。
(この本はどんな本なのか、全体像を把握できるように伝える)
第4ブロックは、本の中身の紹介その2。
(第3ブロックとは異なる側面から本の中身を紹介する)
第5ブロックは、本の具体的な中身の紹介その1。
(本のなかの代表的かつ特徴的な文章を引用して、本の中身を理解してもらう)
第6ブロックは、本の具体的な中身の紹介その2。
(第5ブロックと同様に、代表的かつ特徴的な文章を引用する)
第7ブロックは、本の著者の具体的な紹介。
(本の中身を紹介したので、それを書いたのはどんな人?という関心をもった読者に向けて著者の紹介をする)
第8ブロックは、なぜこの本を取り上げたのか、だめ押しをする。
(記事の読者に向けて、この本を読みたい、読む、と決断させる最後のひと押し)
という構造になっています。
たしかに、こういう風にルールが決まっていたら、内容に一貫性が生まれますし、書き手にとっても書きやすくなると思います。
この構成は覚えておいて、僕もそのうち使ってみたいと思います。
文章にリズムをつける
つぎになるほどと思ったのが、文章にリズムをつけるということ。
読み手にとっても、文章にリズム感があれば読みやすく頭に内容が残りやすいんですね。
成毛さんがすすめているのは都都逸(どどいつ)調のリズム。
都都逸とは「三千世界の 鴉を殺し 主と添い寝が してみたい」といった、七七七五調の定型詩です。
やっぱりこういうリズムがあると、日本語として美しいですよね。
「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」といったリズム感はやっぱり心地いいです。
都都逸の七七七五調だけでなく、
「ありがとう いいくすりです」の五七調。
「男は黙ってサッポロビール」の七七調。
「蛍の光 窓の雪」「あたり前田のクラッカー」の七五調。
これらもやはり日本語として心地いいですし、印象に残りやすいです。
自在に使いこなすのはかなり高等テクニックですが、俳句や短歌にも使われている七と五というリズムの組み合わせは、日本語の文章を書く上で意識しておきたいですね。
道具にこだわりを持つ
本のなかでは、アウトプットするための道具にもこだわりを持つようにすすめています。
たとえば、パソコンのモニタは複数の資料を並べながら文章を入力できるように、横長のモニタをすすめています。
こうすると作業効率が全然違うんですよね。
確かにこれは、僕も2つのモニタを並べるデュアルモニタの環境で作業をしているので、すごくよくわかります。
成毛さんおすすめのモニタは具体的には、LGのウルトラワイドの曲面(湾曲)タイプ。
こんなかっこいいモニタがあるんですね~。
でもちょっと価格的に手が出せないので、僕は当分はデュアルモニタでいきます。
また、成毛さんは普段思いついたことなどはスマホの音声メモで記録しておくそうです。
そのときに使うのは「Captio」というアプリ。
このアプリ、音声入力で記録した内容を、自分あてにメールで送信してくれるという機能があるそうです。
そのように思い付きでメモしたことのなかから、これはと思うものをピックアップして、ワードのネタ帳ファイルにまとめて記録しておくのだとか。
「Captio」というアプリは知りませんでしたが、すごく便利そうですね。
こちらもチェックしておきます。
おわりに
いかがでしたか。
『インプットした情報を「お金」に変える 黄金のアウトプット術』をベースに、本のなかの印象的だった部分や、僕が思ったことを紹介しました。
この記事では触れませんでしたが、アウトプットとはもちろん文章を書くことだけではありません。
話すことはもちろん、見た目に気を使うということも、成毛さんはアウトプットと位置づけています。
成毛さんによると、アウトプットとは「受け手の頭の中を操作すること」なんですね。
たとえば、相手に自分のことをいい人だと思ってほしければ、相手が「この人はいい人だ」と判断しやすいように情報を提供する必要があります。
SNSなどの発達で、これまでの時代であれば接点がなかったような人ともつながることができるようになった現代社会では、自分のことをどのように見せたいかを印象づけるというのは、必要なスキルになっていくと思います。
なので、少しでもはやくアウトプットには慣れておいたほうがいいはず。
というわけで、アウトプットが苦手という人、アウトプットがなぜ必要なのかじっくり学びたいという人に、この本はおすすめですので参考にしてみてください。
以上、『インプットした情報を「お金」に変える 黄金のアウトプット術』の紹介とアウトプットについての記事でした。
この記事が参考になれば嬉しいです。