『ファインディング・ドリー』感想~「欠点は個性」力強いメッセージが込められた映画

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浦和のユナイテッド・シネマで、『ファインディング・ニモ』の続編『ファインディング・ドリー』を観てきました。

僕が観たのは、2Dの吹き替え版。

浦和ユナイテッド・シネマでは、吹き替え版しか上映していませんでした。

 

この記事では、『ファインディング・ドリー』の感想を書いていきます。(簡単なネタバレありです)

 

簡単なあらすじ

忘れん坊のドリーが、ニモとマーリンと一緒に家族を探す旅に出ます。

前作『ファインディング・ニモ』でのストーリーから一年後の世界が舞台。

ドリーは、ニモやマーリンと一緒にサンゴ礁で暮らしています。

ですが、突然家族のことを思い出し、突発的に家族を探す旅に出ます。

 

見どころ

・映像が素晴らしいです。様々な海の生きものの描写がすごい。

・前作の謎(どうしてドリーは人間の文字が読めるの?クジラ語を話せるの?など)が明らかになります。

ジンベエザメのデスティニーがかわいい。

・いろいろなメッセージが込められていて、学びが多いです。

この記事の内容

『ファインディング・ドリー』ストーリーと感想

『ファインディング・ドリー』は、『ファインディング・ニモ』の続編ですが、前作を観ていなくても十分楽しめる内容になっていると思います。

だけど、前作の『ファインディング・ニモ』もすごく面白い映画ですし、『ニモ』を観てから『ドリー』を観ると、より楽しめると思うので、『ニモ』を観たことがない人は、そちらも観るのがオススメです。

 

『ファインディング・ニモ』では、ニモの父親であるマーリンの旅のパートナーがドリーだったわけですが、映画を観ていて、ドリーというキャラクターの設定にはいろいろと疑問が残りました。

映画の中では「忘れん坊」というように表現されていますが、忘れん坊という言い方では足りないほど物忘れが激しいのです。

なんらかの発達障害なのか、認知症なのか、それとも何かショックな出来事があって、記憶喪失になっているのか。

『ファインディング・ニモ』では、そのあたりにはあまり触れずに物語が終わりました。

また、『ニモ』の物語では、「人間の文字を読む」「クジラと話す」など、普通の魚には無い能力をドリーは持っています。

ですが、なぜドリーがこのような特殊な能力を持っているのかも、『ニモ』では明らかにされていません。

 

『ファインディング・ドリー』は、このように少し不思議なキャラクターだったドリーにスポットを当てた物語。

ドリーの謎も明らかにされます。

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『ファインディング・ドリー』の舞台は、『ファインディング・ニモ』での出来事から一年後の世界。

ドリーは、マーリンとニモと一緒にサンゴ礁で暮らしています。

平穏に暮らしていたのですが、あることがきっかけで両親のことを思い出し、ドリーは両親を探す旅に出発。

心配したニモとマーリンもついていきます。

はたしてドリーは失われた記憶を取り戻し、両親と出会うことができるのでしょうか、というストーリーです。

 

『ファインディング・ドリー』は、海洋生物研究所という水族館のような施設の中が舞台になっています。

広大な水族館の施設の中を行ったり来たりしてストーリーが進みますので、前作に比べて少し複雑で散漫な物語になっているような気がします。

前作の、歯医者の水槽に閉じ込められたニモを救うために、様々な出会いと別れを繰り返して海を旅していくというロードムービー的なシンプルさが個人的にはすごく好きだったので、ここは少し残念でした。

魅力的な新キャラクターも登場

『ファインディング・ドリー』のポスターや予告には、前作でも登場したウミガメのクラッシュが登場しますが、実は映画にはほとんど出てきません。

クラッシュ好きの僕としては少し残念。

 

そのかわり、個性的な新キャラクターたちが新しく登場します。

大きく取り上げられていて印象的なのは、タコのハンクと、ジンベイザメのデスティニー、シロイルカのベイリーの3匹。

 

タコのハンクは、ドリーの相棒的なポジションになりますが、地上を普通に移動できたり、周囲の色に合わせて自分の体の色を変える擬態をできたり、すごい特殊能力でドリーを助けます。

性格は前作のマーリンと似ていて、かなりネガティブ。

ドリーとは対象的な性格に描かれています。

 

僕が好きなのは、ジンベイザメのデスティニー。

泳ぎが下手でよく壁にぶつかってしまうのですが、そこがなんだかカワイイ!

実はドリーとは以前からの友達で、ドリーがクジラ語を話せるのは、デスティニーとクジラ語で話していたからということも明かされます。

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様々なメッセージも込められている映画

前作と同じく、『ファインディング・ドリー』にも様々なメッセージが込められています。

僕が感じたこの映画のメッセージは、「欠点も個性で、協力しあえば欠点を長所に変えることもできる」というようなことでしょうか。

 

ドリーは、物忘れが激しいという欠点がありますが、そのせいか、直感を信じてすぐに行動できるという長所もあります。

この行動力が、物語のなかでは道を開く鍵になることが多く、ほかのキャラクターからも、「こんなときドリーならどうする?」と頼りにされています。

その一方で、この行動力が無謀な行動につながることもあり、ピンチにさらされることもあります。

そういう時は、マーリンやハンクの持っている慎重さが助けになるのです。

 

このように、この映画に出てくるキャラクターはみんな何かしらの欠点を持っていますが、周囲の協力によって、それが個性として活かされるんですね。

前作と同じく、とても力強いメッセージが込められていて、学びも多い映画でした。

 

この暑い中、海の中のキレイな映像を見ているだけでも涼しくなると思いますので、夏休みにぜひオススメの映画です。

 

以上、『ファインディング・ドリー』の感想でした。

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