こんにちは!くまらぼです。
今回は、2016年の1月に鹿児島県の霧島に行った際に立ち寄った高千穂河原(霧島神宮古宮址)について書いていきます。
これまで霧島神宮には何度か行ったことがあるのですが、以前から一度行ってみたかったのが、霧島神宮の奥にある高千穂河原です。
霧島神宮は、とても由緒のあるパワースポットとして知られていますが、実は15世紀に再建されたものです。
本来の霧島神宮は別の場所にありました。
それが高千穂河原なのです。
この記事の内容
霧島神宮は何度も再建された?
霧島神宮の歴史を見てみると、霧島神宮は2度場所を移ったと書かれています。
霧島神宮のはじまりは、6世紀に霧島山の高千穂峰と御鉢との間に社殿が造られたのが最初とされています。
この場所は具体的にどこであったのかは分かっていません。
ですが、最初に建てられた霧島神宮は火山の麓であったため、度々火山の噴火により炎上消失してしまったそうです。
その結果、平安時代中期の天暦年間(西暦947年から957年)に、今の高千穂河原の場所に社殿が再建されます。
とはいっても、高千穂河原も火山のすぐそばであることに変わりはありません。
高千穂河原にあった社殿も、1235年の噴火によって消失してしまいます。
その結果、霧島神宮は社殿の跡地が残るだけのものになってしまいますが、1484年、島津家11代当主の島津忠昌によって、現在の霧島神宮の場所に再建されます。
この社殿も何度か消失して、いま私たちが目にすることができるのは1715年に再建されたものだそうです。
ここが天孫降臨の地といわれても納得、神々しい雰囲気の神聖な場所
このように、何度か再建された霧島神宮。
高千穂河原があるのは、現在の霧島神宮から山道を車で20分ほど登ったあたりです。
曲がりくねった山道を登った先に、駐車場があり、駐車場から5分ほど歩いたところに鳥居と社殿跡があります。
ちなみに駐車場の入場料金は500円。
近くには、高千穂河原ビジターセンターという霧島山登山の拠点となる施設もあります。
私たちが行った時は人はいないようでしたが、このビジターセンターを拠点に霧島山への登山をする人も多いようで、季節によっては訪れる人も多いようです。
高千穂河原には、鳥居と社殿跡があるだけです。
その素朴さが本来の日本人の自然信仰に近いもののように感じて、厳かで神聖な空気を感じます。
周囲には人気もなく、周囲は見渡すかぎりの木々と山々。
霧島は天孫降臨の地といわれている場所のひとつですが、高千穂河原の社殿の前に立っていると、本当にここに神々が降りて来たんだと信じさせられるような神々しさがありました。
あまりパワースポットとして有名になって観光地化されるのもどうかという気もしますが、もしせっかく霧島神宮へ行ったのであれば、ぜひ高千穂河原まで足をのばしてこの雰囲気を感じてほしいと思います。
霧島神宮から高千穂河原へ行く道は舗装はされているものの、木々に囲まれた入り組んだ山道です。
高千穂河原から帰る途中、その道で野生の鹿と出会いました。
鹿といえば、神道では神様の使者とされる生き物。
なんだか神様からのメッセージをもらえたような気がしてとても感動しました。
以上、霧島神宮の古宮址、高千穂河原の紹介でした。